佐藤優さん、「一からわかる宗教」第四講
課題本
今回の課題本は「プロバカンダ戦史」著者は池田徳眞さん(江戸幕府第15代将軍 徳川慶喜の孫)
この本の中で書かれていることの歴史的説明などをしていただきながら、佐藤さんが指定するところを受講者で読み進みます。
この本の著者は、オックスフォード大学ベルリオル・カレッジに留学して旧約聖書を学びました。
今回の課題本は今までの課題本と違うなと思っていました。そのことについても、今までは、キリスト教の基礎を学んだので、その応用を学んでいきたいということで、この課題本とのことでした。
これを課題本にした理由
東大を出た優秀な著者が卒業を断念した理由、佐藤さんの解説によるとそれはオックスフォード、ケンブリッジ大学というのは、リーダーを排出する学校であり、勉学、スポーツ、そして組織する力を求められるところであったとのことです。
そして、勉学の仕方は、担当教教授に会えるの年に1から2回、そのかわりチューターが生徒に毎週1回、読む本(英語で数百ページもある物を数冊)と課題を与え、翌週にそれについて課題をチェックし、また翌週同じようなことが繰り返されるとのこと。
著者の池田氏は、チューターから出される毎週の課題のための本を読みこますことにつまずいたとのことでした。
池田さんの名誉のために、佐藤さんがイギリスの大学について話してくださったことを書きます。
オックスフォードとケンブリッジは、全寮制なので、学費のほかに寮費がかかります。そしてこのような大学に通う人は大学院まで行くので、かなりの費用がかかること。それを用意できる階級しか入学することが難しいとのことです。
そして、ここでの学びは、アメリカのたとえば、ハーバード大学の1.5倍くらいの大変さであること。
また、もし文系なら、文系2つ、理系1つを学ぶ必要があること。理系なら、理系2つ、文系1つをまなばなければならないこと。ラテン語とギリシャ語は必須であること。などなど。ラテン語とギリシャ語は日本の大学で学ぶことがないので、これらゼロから学ぶのは非常に困難を極めると想像できます。
この池田さんの書いた本の中に、佐藤さんらインテリジェンスの仕事をした人から言わせると、そのような仕事をした人でないと書けない内容か書かれている。つまり、池田さんは同じ思想で同じようなことをしていたからかけると言われたところがありました。その内容は、言われないと、そうなのかとわからないくらい、私から見ると、さりげない表現に思いました。
ただ、欧米の思想の中にはキリスト教が流れていて、それを理解して、この本を読むと、キリスト教を信じている人たちの行動原理とかがわかり、キリスト教の応用ということで課題本にしたとのことでした。
宗教の重みを知る
私、今まで宗教のことは、何となく積極的に知りたいことではありませんでした。しかし、佐藤優さんの書かれた本(宗教関係以外のもの)が、とても面白くて、この人はどんな人なんだろう、知りたいと思いました。
佐藤さんは大学で神学を学んだ人だということをしり、そして神学を生涯学んでいきたい事と位置付けているのです。そして佐藤さんは「一からわかる宗教」という講座で宗教について一般の人々に伝えることをしていました。そんなわけで、この講座を受講しています。
自身の経験から、宗教について、話してくださいます。キリスト教徒、カトリックだったら、プロテスタントだったら、ムスリムのシーア派だったら、スンニー派だったら、どのように考えて、どのような行動をするか、その例として、世の中で起こっている事件を解説してくれます。
宗教ってそんなに深く人間の行動を決めてしまうのか・・・。日本人である私には、理解することが難しいこともありますが、宗教を知ることの重要性は、少しずつ認識してきました。
投稿者プロフィール
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当ブログを訪問してくださりありがとうございます。
私は、千葉県匝瑳市在住で、自然栽培で野菜を作っています、八木裕子です。
長いこと公務員をしていましたが、2012年3月に退職し、木村秋則自然栽培ふれあい塾で自然栽培について学び、現在もその自然栽培にこだわった農業をしています。
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