2月18日、宮本みち子さんの「すべての若者が生きられる未来を」と題した大網白里市住民協働事業「男女共同参画啓発事業」に参加して(21/50)
宮本みち子さんは日本の社会学者です。宮本さんがなぜ社会学者になったか、最初に話してくださいました。
宮本さんは、1947年長野県松本市で生まれました。中学時代は信州大学の附属中学にかよっていたので、のびのびとした中学校生活を送っていたそうです。
その後、高校へ進学しましたが、そこが進学校で女性の割合がとても少ない、男文化の所だったそうです。男尊女卑の文化の中で高校生活を余儀なくされたとのことです。
大学に進学する女性もすくなった時代に、大学に進みました。社会を変えたいと思ったとのことです。
それが、先生の研究の源とのことでした。
宮本みち子さんの研究には多くのフィールドワークとその理論的な考察から、問題点とそれが出てきた理由が導き出されていました。そして、宮本先生の考える解も提供してくださいました。
盛りだくさんの講演でした。その中で日本の貧困ということについて話してくださったことが印象に残っています。
日本の貧困は青少年の意識の問題とかたづけられていました。
「学校を卒業してもアルバイトやフリーターをしている青少年が多いのは、彼らの意識の問題だ」これが、国が青少年の政策を考えるときの基本的な考え方でした。
日本は終身雇用制で、一つの会社に入ったらそこで勤め上げる、そんな価値観の上に政策がとられていたということです。
「労働市場の構造変化が、青少年がアルバイトやフリーターと言う働き方を生み出している」ということを国がやっと認めて政策を考えるようになったとのことです。
社会学者としての先生の考えが理解してもらえたと言うことでしょう。理解されるまでにどれくらいの時間がかかったのでしょうか?
国、公務員は世の中の変化を気づきにくいのかもしれません。
話の途中で、アメリカやイギリスでは長年にわたり子どもの追跡調査をするということが可能でその様な調査をした本の紹介がありました。
「われらの子ども 米国における機会格差の拡大」ロバート・D・パットナム 著 です。
長年の調査でアメリカでの機会格差の拡大がどのように起こったかを知ることができます。宮本先生は、これはアメリカだけの事ではなく、日本でも起こりうることだと言われました。
子どもの貧困は将来的にも大きな影響がついて回る、子どもに税を投入せよと先生は言われました。
今まで知らなかったことを知りました。
投稿者プロフィール
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私は、千葉県匝瑳市在住で、自然栽培で野菜を作っています、八木裕子です。
長いこと公務員をしていましたが、2012年3月に退職し、木村秋則自然栽培ふれあい塾で自然栽培について学び、現在もその自然栽培にこだわった農業をしています。
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