映画版 セカンドバージンを見て

NHKのドラマで放送されていたセカンドバージンの映画版をみました。
http://eiga.com/movie/56621/

映画が上映されてから、かなり長い年月がたってからみたので、テレビで放送されたこのドラマの余韻は忘れていました。ドラマとのつながりはあるけど、これはまた別ものとしてみることができました。

私はこの映画いいなと思いました。

上記URLの映画評の中に、ああ似たように思ってみた人がいたんだと、ちょっとうれしく思いました。

映画評の多くは酷評でした。その中に静かな時間の流れの中で主人公の心の動きがよくわかり、いい映画だったと思うというような意味のことを書いている方がいました。同感です。

マレーシアの病院で横たえる行と看病するるいの姿が最初に映し出されます。

マレーシアで中国系マフィアの中で、働くことしかできなくなっていた彼、マレーシアに鈴木行がいるといううわさを聞きつけて、探しに来た中村るい。

るいが見つけた行は、仲間に車に乗せられてどこかに行こうとしているようだったが、るいが「行さん」と声をかけると、慌ててそこを逃げ出した。そして銃声が・・・。

その後の場面は、病院の中で横たえている行、看病しているるい。静かな時間が流れている映画です。現在と過去が行ったり来たりして場面の転換がありますが、基本マレーシアでの静かな時間がなかれていきます。

るいと行の心の変化を丁寧に映している映画だと思います。そして、愛って、人としての在り方が問われるなと感じました。

たぶん、行の右目はなくなっているかもしれません。もしかしたら、あっても見えない状態になっているかもしれません。画面では、それを映しませんでしたが。そして、今はベッドの中でしか生きていけない状態。今後に期待を持たせてくれる姿でしたが、それもわからない。

でも、るいさんは、この人と生きていくことを覚悟したことがわかる。行さんも、るいさんを遠ざけようとしながら、るいさんと生きていきたいという気持ちがわかる。

大石静さんの脚本、さすがと思いました。たぶん、若い人には理解するのが難しいかもしれません。でも、見ることをお勧めします。きっとだんだん年を取っていった時に、味わい深く感じるかもしれません。

投稿者プロフィール

八木裕子
八木裕子
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私は、千葉県匝瑳市在住で、自然栽培で野菜を作っています、八木裕子です。

長いこと公務員をしていましたが、2012年3月に退職し、木村秋則自然栽培ふれあい塾で自然栽培について学び、現在もその自然栽培にこだわった農業をしています。

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