農業について、思うことをつらつらと書いてみる。

私は自然栽培という栽培方法で野菜を作っています。また、作ったことのない野菜についても、この栽培方法で作ろうと思っています。

自然栽培を簡単に説明してみます。この試みは私のブログの中で、何回も何回も試みるつもりです。基本的な考え方は同じですが、表現の仕方がその時その時で変化していくと思っています。

自然栽培、「奇跡のリンゴ」で一躍有名になった青森のリンゴ農家、木村明則さんが提唱する農業栽培方法です。

すごく簡単に言うと、農作物が本来持っている力を発揮してもらい育つような環境で育てるということです。

1 自然の生態系の一員として育てる。作物を育てる畑は、2年以上肥料、農薬、除草剤を使ってないところを使う。

2 そこで、肥料、農薬、除草剤を使用しないで作物を育てる。ちゃんと成長するように、農作物をよく観察し、その作物が成長するために、人間は手伝いをする、そのようなスタンスでかかわる。

自然栽培で農作物を育てると、今まで目にしていた慣行栽培の作物とつい比較してしまう自分がいました。実は今も比較してしまう自分がいます。しかし、そのようなことをしてもあんまり意味がないと思っています。

自然栽培で作ってみると、特に里芋を作ったときに感じたことですが、慣行栽培のように地上部分が大きく成長しないのです。でも、ここで慣行栽培とくらべても、そもそも栽培方法が違のですから意味がありません。ただ、心理的に心穏やかではなかったです。

地上部が大きくないということは、芋自体もそれほど期待はできませんでした。案の定、あまり大きな芋ではありませんでした。しかし、とてもおいしいと思える芋ができていたのです。愛おしい芋ができていました。

自然というものはそれだけで調和がとれていると私は理解します。そこを人間が経済性を考えてあれやこれやしてきましたが、それって、結局自然の調和を壊してしまっていたのではと思います。

野菜の種もできれば、固定種を使いたいと考えています。

私がよく種を購入するお店(埼玉県飯能市仲町8-16 野口のタネ/野口種苗研究所)で、F1(一代雑種)と固定種について、説明してくれている部分のURLを貼り付けておきます。

http://www.noguchiseed.com/hanashi/F1or.html
また、このURLを読むと、F1と固定種のメリットデメリットもきちんと書かれています。どちらがいい悪いということではなく、冷静に書かれているのがいいなと思います。

私の中で固定種の一番のメリットは、種をとることができることです。そして毎年それを使ってまた作物を作れることです。

デメリットと考えるかどうかは私が、どう消費者の方々とつながるかで、メリットに考えてもらえることとも、思っているのですが・・・。

固定種なので、F1のように形が一定ではないこと、成長の速度もバラバラであること、などです。

ただ、私は大きな農場をもっているわけではなく、自分一人でマネージできる広さの畑で農作物を作っています。固定種を自然栽培で作っていることを理解してもらい、私の野菜を食べてみたいと強く望んでくる人に届けることができたらいいなと思っています。

固定種が手に入らない野菜で作ってみたいものについては、F1の種も使います。ただ、そうしたら種を取って翌年も播くということができないのが残念ですが・・・。

 

投稿者プロフィール

八木裕子
八木裕子
当ブログを訪問してくださりありがとうございます。

私は、千葉県匝瑳市在住で、自然栽培で野菜を作っています、八木裕子です。

長いこと公務員をしていましたが、2012年3月に退職し、木村秋則自然栽培ふれあい塾で自然栽培について学び、現在もその自然栽培にこだわった農業をしています。

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