ギルバート・ブレイクをみて、思ったこと

ギルバート・ブレイク、この言葉はどこかで聞いた記憶がありました。かなり前の映画だったんですね。そのギルバート・ブレイクをつい最近見ることができました。

アメリカの田舎で暮らす一家の稼ぎ頭の青年、ギルバート・ブレイクが主人公の映画です。
知的障害の弟の世話をし、父は数年前に自殺、そのショックからひきこもりになり病的肥満になってしまった母、妹二人、そのような家族を支えるために、個人経営の雑貨店で働く青年ギルバート。ギルバートの日常の出来事を中心にして丁寧に描かれていると映画だと思います。

この映画をみて、最近読んだ佐藤優さんの著書、紳士協定 私のイギリス物語の中に出てきた、ホームステイ先のグレン少年を思い出していました。この映画と全然違う状況ですが。

この物語でグレン少年は、佐藤さんがホームステイしたときは、進学校にかよう生徒でした。大学進学について、佐藤さんとの会話では、悩みながらも進学したいと思っている様子でした。が、この本の最後で、モスクワの大使館勤務になった佐藤さんが、モスクワからロンドンに出張のおり、グレンに再会したことがかいてあり、それでこの物語は終わっていました。
グレン少年は、大学にはいかず、高校を卒業後ガス会社に就職していました。昼間はガスメーターの検針をし、夜は事務仕事をしているのだろうと書かれてありました。勉強が好きだったグレン、大学に進学したら、もしかしたら家族と同じ価値観では生きられなかったかもしれない。きっと、考えてこの道を選んだんだろうと思うけど、私は、ちょっと悲しく思いました。

ギルバート・ブレイクを見て、ギルバートの中に悲しみを感じました。ギルバートは、家族のために働くことが第一で、自分の希望とかはきっと考えていなかった。

みんな頑張っている。それは素晴らしい。でも、ほかの可能性があったのではないか・・・。ギルバートとグレンにそんなことを感じてしまいました。

 

 

 

 

投稿者プロフィール

八木裕子
八木裕子
当ブログを訪問してくださりありがとうございます。

私は、千葉県匝瑳市在住で、自然栽培で野菜を作っています、八木裕子です。

長いこと公務員をしていましたが、2012年3月に退職し、木村秋則自然栽培ふれあい塾で自然栽培について学び、現在もその自然栽培にこだわった農業をしています。

詳しくはこちらをご覧ください。