森巣博 著「無境界家族」を読んで、プロのギャンブラー森巣さんとイギリス人の大学教授の奥さん、彼らの息子で元不登校児だった数学の天才のユニークな家族の話です。

プロのギャンブラーの奥さんはイギリス人の教授です。

プロのギャンブラーの書いた本を初めて読みました。面白くて、難解でした。森巣さんは、知識人なのだろうと思いました。

日本でエリートと呼ばれている人たちの著書に対して、自分の意見をしっかり伝えています。そして、それらに反論があればどうぞ言ってくださいと、自分のメールアドレスまで載せています。

著者は、「私はあまり本を読まない」といっているけど、かなりの本を読んでいる、読み込んでいると感じます。

著者の奥さんはイギリス人で大学教授です。想像ですが、二人の会話はきっと面白いと思います。

そして、森巣さん、奥さん、一人息子の3人家族です。読んでいるとこの3人は親子というよりも、独立した3人がお互いを信じて、地球上の3点を拠点として暮らしている、そんな感じがします。

たとえば、もともとはイギリスで暮らしていたのですが、オーストラリアに移住しました。

オーストラリアに移住しましたが、奥さんは大学の都合でその近くの土地に住んでいる、森巣さんは、シドニーに住んでいます。そこに住むことになった理由は息子さんが大学に行くためでした。その息子さんは大学を卒業すると、イギリスの大学院にいきました。その後アメリカに渡り仕事をしています。

この息子さんが、この両親だからこそ、自分の才能を開花させたように思います。

この息子さん、不登校児でした。しかし、嬉々として学校へ行く日があるのです。それは、英語圏の国々で行われる共通のテストを受けるときだとのこと。なにせ、不登校児なのに、ぶっちぎりの上位の成績なんです。オーストラリアだけで無く、英語圏の複数の国で上位なんて、びっくりというか天才とはこういう人なのかもと思いました。

そういえば、BBT大学を作った大前研一氏も不登校児だったし、自分のやりたいことを知っている人は、学校へ行くことがとても退屈でつまらなく感じるんだろうな思いました。ちょっとうらやましい人たちです。

しかし、森巣夫妻の息子さんが、日本の教育システムの中で成長したらどうなったかなと想像してしまいます。

不登校児になるとしても、その後の対応はどうなのかな?

森巣夫妻は、慌てず騒がず、ま、自由にさせてたかな、そして日本の教育に見切りを付けて、オーストラリアに移住したかもとも思います。

オーストラリアへ移住した理由が、一番、個人に対しての締め付けが少ないからとのことでした。

森巣博というペンネーム、良いですね。奥さんのお名前が、テッサ・モーリス・スズキと言うのです。

夫である鈴木博(本名)さんは、ペンネームに妻のファミリーネームを使ったんですね。

なんか、良いなと思いました。

無境界家族とは?

無境界家族とは、日本人の父と、イギリス人の母の間に生まれた息子が、混血児と言うことでご多分に漏れずいじめを受けたときがあったたようです。

そのときに、お父さんに、「僕は何人?」と質問したのです。そのときのお父さんは、しばらく逡巡し「無境界人だ。」と伝えたのです。おお、圧巻!!

このような思考を持てる親に育てられた息子さんは、自分の知力と思考力で世界を泳ぎ切るだろうな。

 

 

投稿者プロフィール

八木裕子
八木裕子
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私は、千葉県匝瑳市在住で、自然栽培で野菜を作っています、八木裕子です。

長いこと公務員をしていましたが、2012年3月に退職し、木村秋則自然栽培ふれあい塾で自然栽培について学び、現在もその自然栽培にこだわった農業をしています。

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