島耕作の農業論を読んで
島耕作ファンだけど、違和感を感じた農業論の部分について
島耕作ファンでです。島耕作シリーズ、たぶん全部読んでいます。
島耕作氏は、会長になり、会社のことよりもより日本国の経済活動に目を向けて活躍します。そして、農業で日本の経済を立て直しできるのではないかと、先進的な農業事例を見て回ります。
そしてオランダのコンピューター管理されたガラスハウスで、作る野菜や花の栽培を見てきました。
これは日本の農業のヒントになるかもしれないと島会長は思ったのです。
私が感じる違和感はこの部分です。野菜工場で、コンピュータ管理で衛生的に、季節を問わず、少人数で、野菜が生産できる。
私の中では、生物(植物も動物も)って、生態系の中で生きていると思っているのです。そんな管理されて、すべて人間の都合のいいようにして育てる、それが経済的に利益を生むことでも、なんか違うと思うのです。
今の私には、自然栽培がしっくりくる。
農業をしながら収益をあげるためには、市場原理の競争の中で勝つことが求められます。
でも、農作物は工業製品と違うと私は考えています。私は自然栽培で野菜をつくっていますが、この栽培方法に決めたのは、すぐ経済に結びつく栽培方法ではありませんが、徐々に結果がついてくると思っているからです。私には、とても納得がいく栽培法だったのです。
生態系の中で野菜自身が持っている本来の力を発揮して、成長してもらうというものです。だから肥料も農薬も除草剤も使いません。その分、人が注意してみて、適切な処置をする必要があります。たとえば、植物にとって害虫となるものの駆除です。雑草も活用します。
しかし、自然栽培で野菜が作れるような環境にするには時間がかかります。土づくりに最低でも2年かかります。そして自然栽培で野菜を作ってもすぐ、いいものが出来るわけではありません。やはりある程度の時間がかかります。
成長速度は自然環境に全面的に負います。だから、慣行栽培に比べて少々時間がかかります。できた野菜はその野菜本来の味が楽しめます。
私は露地栽培なので、その時期のものしか作れません。
農業を真剣に考える時代が来たと思う
農業に対して、国の過度な干渉はできなくなってきたと思います。農業をやろうと決めたものが自分の責任で経営を考えていく、そんな時代が来ていると思います。
自分の農業経営の結果をすべて、自分のやったことの結果として受け止めるから、次に何をしたらいいのか考えられるのだろうと思っています。
簡単に農業の未来は明るいと思ってはいません。農業に対してどのような志をもつかで、明るい未来を築ける可能性はあると信じています。
投稿者プロフィール
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当ブログを訪問してくださりありがとうございます。
私は、千葉県匝瑳市在住で、自然栽培で野菜を作っています、八木裕子です。
長いこと公務員をしていましたが、2012年3月に退職し、木村秋則自然栽培ふれあい塾で自然栽培について学び、現在もその自然栽培にこだわった農業をしています。
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