ポテンシャル農業研究所さんで農業研修をしてきました

岐阜県飛騨高山 ポテンシャル農業研究所さん

有楽町の三省堂書店さんのところで、週末に開催されているマーケットにこだわりの野菜を販売している「エカロン」というお店があります。BBTつながりでそこの野菜を購入している知人からこのお店のことをしりました。そこで、私の自然栽培の野菜を販売してもらうことはできないだろうかと連絡をしてみました。

結果、それはかないませんでしたが、こだわりの野菜を作って、エカロンさんに卸している、ポテンシャル農業研究所さんへ毎月手伝いに行くので、よかったら一緒にどうですかとお誘いいただきました。

こだわりの野菜を作るポテンシャル農業研究所さんて、どんなところなんだろう、ここで行っている有機栽培ってどのような栽培だろうと、それらを知りたいと思い、参加することにしました。9月21日から23日までの2泊3日で研修はありました。

始発の電車にのり、高速バスの発着場のある新宿に向かいました。朝焼けがきれいでした。

有機栽培とは

ポテンシャル農業研究所さんで行っている有機栽培は、肥料としての有機物の出所のはっきりしたもので完熟したものを使用していました。

また2町歩の土地を借りてそこにハウスをたて、通年で出荷できるよう計画生産していました。現在社長と社員1名でこの広さを切り盛りしています。

働き方が、今まで私の知らないような働き方でした。朝食前の2時間、朝食後2時間、昼食後、約5時間~6時間、私たちは研修しましたが、社長さんは、夕食後に一時,休憩はしたものの、ヘッドライトをつけて収穫を行いました。翌日は私たちよりも早く所定の位置で私たちを待っていました。

最初は知ってもらうことから始まったそうです。それからここの野菜がいいので取引したいというところが出てきたそうです。そのときに、主導権はあくまでも自分たちが持つことを徹底したそうです。作る方が納得できるところにだけ卸す。それだけ自信と誇りを持って作っていることの証だとわかりました。

自分たちが値段も卸すところも決めるので、そこに通年でおろせる野菜をつくることが重要だといわれました。継続して一定量を作り続ける事、それが大切なことであると。

また、有機栽培でのコンサルタントも法人むけにしているとのことでした。

 自然栽培との違い

自然栽培は、肥料も、農薬も除草剤も使用しないで、生態系の中の一員として、自分のもっている力を最大限発揮してもらい、育ってもらうように、人間が手助けをするという立場でかかわる、栽培方法です。

自然栽培と有機栽培との違いは、有機肥料を使わないということです。

志を持って選択したことは、すべて正しい、私は自然栽培を選択しただけ

今回のポテンシャル農業研究所さんのところに行って思ったことは、栽培方法に、正しい・間違っているということはないということです。生産者が選んだ栽培方法に誇りを持って行っているのであれば、それはすべて正しいと思いました。

私は、いくつかある栽培方法で自然栽培という方法を選んだだけにすぎません。この栽培方法で作った野菜は人間の体にもやさしいし、農地の環境保全にも役立ちます。その部分が、私はとても気に入っています。

まだ、複数の野菜を作るために頑張る、それが当面の目標です。小さな畑は、だんだん土ができてきたように思います。大きな畑は今年からスタートしたので、まだまだ土づくりに時間がかかります。しかし、時間を味方につければ、こちらの畑でも自然栽培の野菜ができます。

そしたら、複数の野菜を、通年とはいかないまでも、複数月作ることができます。個人に宅配でお分けすることも可能かもしれない。近い将来の実現できそうなことの一つになりそうです。

備忘録

280月21日から23日までのこと

280月21日(月)祝日
5:25 地元始発の電車にのる。千葉から特急あずさに乗り換え新宿に7:27到着
8:00 ポテンシャル農業研究所へ行く仲間3名と合流。飛騨高山行きの高速バスにのる。所要時間5時間30分の予定。しかし連休中のせいか、高速道路が渋滞しており、3時間30分ほど遅れて飛騨高山に到着。
17:00 飛騨高山到着。ポテンシャル農業研究所の社長の奥田さんが迎えに来てくださっていた。車に乗り込み農業研修場所へ向かう。
17:30 ポテんシャル農業研究所到着。着替えて作業に入る。ヘッドライトと軍手を渡される。
19:00 作業しているところからもどる。
19:15~20:00 食事の支度
20:00~21:00 食事、後片付け
21:00~    風呂等

280月22日(火)

6:00~8:00 作業
8:00~9:00 食事の支度、食事、後片付け
10:00~12:00 作業
12:00~13:00 食事の支度、食事、後片付け
13:00~19:00 作業
19:00~20:00 食事の支度
20:00~21:00 食事、食事の後片付け
21:00~  風呂等

280月23日(水)祝日

6:00~8:00 作業
8:00~9:00 食事の支度、食事、後片付け
280:00~12:00 作業
12:00~13:00 食事の支度、食事、
13:00 奥田社長に飛騨高山の高速バスターミナルまで送ってもらう。
13:30 飛騨高山発新宿行きのバスにのる。
19:50 新宿着 約1時間遅れで新宿に到着。
22:44 新宿駅で特急あずさにのり千葉まで行き、そこから21:36発の電車に乗った。

奥田社長が言われた言葉で印象に残ったこと。

「前日に働いて(ここでは9時間働くのは当たり前で、社長はそれ以上の働きをしていました。)寝て疲れを残さず、次の日も前日と同じパフォーマンスを出せるだけの基礎体力があることが、ここで働くときには求められる。」

このことは、なにもポテンシャル農業研究所で研修のときにのみ求められるものではなく、日常の生活の中でも求められることだと実感しました。ここでの研修期間、働く、食事をとる、睡眠と大きく分けるとこの3つのことに集約されました。とてもシンプルな生活です。他のことが入り込む余地がないといえますが。

研修中一度もテレビやラジオは聞かず、時々FBを開く程度でした。
食事は、既製品は一つも使わず、すべて身元のはっきりしたものをいただきました。奥田社長に作っていただいた、海鮮のリゾット、天丼はとてもおいしかったです。毎回出てくるレタスサラダ、玉ねぎの甘酢づけ、モリモリいただきました。すべての食事がとてもおいしかったです。

奥田社長はアロイトマトの生みの親でした。なかなか手に入らないアロイトマトの種(野口種苗研究所で一人一袋で販売していたのですが、今年は完売になっていて購入できなかったのです。)を作った人が目の前にいました。軽い衝撃でした。

帰る際に、貴重なアロイトマトの種をいただきました。来年の夏にアロイトマトづくり成功させます。

投稿者プロフィール

八木裕子
八木裕子
当ブログを訪問してくださりありがとうございます。

私は、千葉県匝瑳市在住で、自然栽培で野菜を作っています、八木裕子です。

長いこと公務員をしていましたが、2012年3月に退職し、木村秋則自然栽培ふれあい塾で自然栽培について学び、現在もその自然栽培にこだわった農業をしています。

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