2月15日 千葉県香取郡神崎町 寺田本家の蔵にて「百姓一揆~高橋裕之47キャラバン」の45キャラバン目でした。

平成31年2月15日寺田本家にて

千葉県香取郡神崎町にある寺田本家の蔵で、ポケットマルシャ代表の高橋博之さんの話をお聞きしました。

平成百姓一揆〜高橋博之47キャラバン、千葉県は45番目でした。

残すところあと2つ。

47番目は東京です。2月23日に行われます。

https://www.facebook.com/events/241632823431280/

高橋さんの話は、とても熱く興味深かったです。

高橋さんの話は熱かったです。

高橋さんの経歴はとても興味深いです。

東京の大学を出て30才までは東京で暮らしました。

地元の岩手に帰り、県議会議員になり2期勤めました。

それから知事を目指して選挙に出ましたが落選しました。

これらの経験から、一次産業を元気にすることを使命として、食べる通信を創刊したり

ポケットマルシェを作ったりして、一次産業に従事する人とそれを消費する人を繋げることをしています。

当日話してくださった内容をざっとまとめてみます。

今の農家人口は全人口の1.4%しかいない。そして98.6%の消費者との関係性はない。そして消費者の親族や知人に農家の知り合いがいない人がほとんどだ。全員、食の当事者なのに、農家の知り合いがいない、つまり農産物に対して工業製品と同じような価値観しかもてない。農家のことって他人事である。

これは都会のことだけではない。岩手県花巻市(高橋さんのふるさと)でも、農村地域とそれ以外は分断されている。

例として、農繁期で農家の忙しいとき、道路に土が落ちていたと非農家の人が110番通報したとのこと。そしてその理由が車が汚れるからとのことだった。

地域でも、非農家のひとは、農家が忙しいことを想像することができない。自分の事だけしか考えられないという現実がある。

一次産業従事者も、ゴールのみ伝える。ゴールのみ伝えるのでは二次産業、三次産業と同じ事をしていることになる。

一次産業従事者は、命をうみ育てる部分を語ることに価値がある。これを伝えること。これを語ることが重要で、他産業と差別化できることになる。

消費者は、食べ物の裏側をしらない。生き物であることを知らない。

食べるものをただ、栄養補給するだけのものと考えている人が多いと考える。

そういうことが変わるきっかけになったのが、東日本大震災だと思う。

都市住民が、被災地にボランティアで行ったことで、生産者を初めて知ったと思う。ボランティアとして生産者の人々と関わり、知り合うことで圧倒的なリアルを知る。そのことで生産者の人々のことが他人事ではなくなる。自分事になる。

ボランティアに参加した都市住民は農家のことを知らなかったこと、農家が生活できない状況を作っている者の一人であることを知った。

いい社会を作ろうとしている生産者(環境に配慮して生産しようとしている農家など)にシンパシーを感じ、農家の値付けで購入しようとするようになる。

都市住民は命のまよいごだ。土と関わることで生き返る。都市と地方分けることに意味がない。逆参勤交代で都市と地方を行き来できできるようになるといいと思う。

大学生を前に講演したことがる。そのときに、将来日本を背負っていくであろう若者の発言に愕然とた。

農業の未来を経済合理性のみで語る。このような考え方をする人はきっと多いと思う。農家の人口%を考えるとそう思わざるを得ない。多様性という考えがない。人間はかかわったものでしか学べない。

田舎では、地域社会や自然は、面倒でもこれらとかかわりを持たなければならない。折り合いをつけて生きていくしかない。経済合理性のみでは生きていけない現状がある。しかし、この部分を都会で暮らしている人は理解することが難しい。

一次産業と消費者の関係を自分事として考える事が出来るようにしたい、その為に、お互いが見える関係づくりをしている。食べる通信しかり、ポケットマルシェしかりである。

ポケットマルシェ代表 高橋博之さん

寺田本家当主

投稿者プロフィール

八木裕子
八木裕子
当ブログを訪問してくださりありがとうございます。

私は、千葉県匝瑳市在住で、自然栽培で野菜を作っています、八木裕子です。

長いこと公務員をしていましたが、2012年3月に退職し、木村秋則自然栽培ふれあい塾で自然栽培について学び、現在もその自然栽培にこだわった農業をしています。

詳しくはこちらをご覧ください。