会いたい人に会う 佐藤優さん

2015年4月21日、佐藤優さんのセミナーに初めて参加しました。

「一からわかる宗教」、佐藤さんの著作「神学の思考 キリスト教とは何か」を一人一段落ずつ読み進めながら、キリのいいところで、佐藤さんが解説してくれるというものです。1時間半の講義時間が2時間になってしまいました。佐藤さんの解説が早口で、佐藤さんが今までに学んだことや、事実を縦横無尽に使いながら、話してくださいました。

「神学の思考」のはじめ、の2ページ4行目から6行目にこの本は実用書であると書いてありました。

近代の社会はキリスト教的な価値観を基礎に構築されている。それを肯定的に強化するか、否定的に評価するかはわきにおいとくとして、確かにキリスト教を知っていると世界を理解するのに役立つ。その意味で本書は実用書である。

よく欧米のことを理解するにはキリスト教を知っているといいといわれますが、それの意味するところを私は全く理解していなかったということが、この講義をうけてわかってきたように思います。

今回この参考書を読みながら、佐藤さんの解説を聞きながら、理解した(と自分では思っていること)を書いてみます。

日本のキリスト教は世界の潮流のキリスト教とは違うということ。

①なぜなら、日本のキリスト教徒は、明治以降、佐幕派が多くなったということ。彼らは政治の世界で上を望める立場ではなかったので、キリスト教徒となり教育の世界で生きる人が多かった。代表的な人として内村鑑三、新島襄をあげて説明してくれました。

②日本のキリスト教は、ピューリタリズムで近代的科学と折り合がいい。

佐藤さんは、キリスト教は、アンチ・ヒューマニズムだとこの本で解説しています。なんか、この点からも日本のキリスト教は、ちょっと特別だと言っている意味があるのですね。

自然に対してのキリスト教徒の考え方は、私には何ともピンときませんでした。キリスト教徒は神の意志が働いて世界が作られたと考えるので自然も神が作ったと信じている。

「神学の思想」40ページ最後の行から41ページ最初の行

神の被造物である自然を拝むことは、モーセの十戒で禁止されている偶像崇拝になってしまうため、プロテスタント神学の立場からは認めることはできません。

自然は神が作ったという考えをしたことのなかった私は、キリスト教のこのような考え方にびっくりしました。誰が作ったとか、考えたことがなかったです。
それぞれのものにはそれぞれの魂が宿るという日本的な考えに、私は自然になっていたように思いました。ですから、自然の木々に、太陽に、草花に手を合わせたくなる時はあります。偶像崇拝とかそのようなことを考えたことすらありませんでした。

佐藤さんの早口での膨大な知識をすべて書き留めることはできません。できるだけメモしながら、与えられた課題に答えることをしながら、あと2回あるこの講座と相対していきたいと思いました。

実物の佐藤さんをまじかで見ることができました。会いたい人に会う。一人実現しました。

 

 

 

投稿者プロフィール

八木裕子
八木裕子
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私は、千葉県匝瑳市在住で、自然栽培で野菜を作っています、八木裕子です。

長いこと公務員をしていましたが、2012年3月に退職し、木村秋則自然栽培ふれあい塾で自然栽培について学び、現在もその自然栽培にこだわった農業をしています。

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