元山武市長 椎名千収さん、案外近いところに素晴らしい人はいる。ただ知る機会が無かった。20年以上行政のトップをしていた方の講演を聞いてきました。

勇退された椎名市長の講演会を聴いて来ました。

2018年5月12日土曜日、18:00スタートのこの講演会は、大里綜合管理(株)で行われました。

「行政のリーダーとして20年以上働いてきたからこそ見えてきたもの、学んできたこと」ということでお話しくださいました。

椎名さんのプロフィール

1968年 東北大学理学部中退

1977年 パリ大学I・パンテオン・ソルボンヌ(経済学)卒業

1977年〜1990年 家業を営む。

1990年12月〜2002年12月

千葉県山武郡成東町長

2003年〜2005年 在アメリカ

2006年4月〜2018年4月

千葉県山武市長

(平成の大合併で山武郡の4町村(成東町、松尾町、山武町、蓮沼村)が合併して山武市となりました。)

とつとつとした話し方でした。

静謐な雰囲気をお持ちのかたと思いました。

椎名さんは、市長選で一緒に戦ってくれた人たちに最初から「論功行賞は無い」と伝えたそうです。本当に町を良くしようと考える人が応援してくれたそうです。

市長は、「トップは孤独だ。判断は自分の基準、最後は正義だ。」と言われました。

また、市町村合併のことで、その案は実現しなかったけど、近隣の大きな市と合併したいと考えていたとのことでした。大きな市となるメリットは病院、水道事業、消防組合それらをすべて市で議論してできるとのことでした。

今の行政単位で、問題になっていることを解決したかったんだな、と感じました。しかし、コンセンサスをとるのが難しかったと。

立場立場で見える景色が違います。トップの見える景色を言語化できる部下がいるかどうかも難しいところです。住民がそれを理解できるかもまた未知数な部分が多いです。

今の市になったにはそれなりの理由があったけど、現実にある市をよき方向に進めようと椎名市長があゆまれたんだということはとてもわかりました。

椎名市長より雄弁にかたってくれた、椎名市長に仕えた方々

椎名市長の勇退により、今回の講演会には沢山の椎名市長に連なる関係者の方々がお見えでした。みんな当日の参加費1,500円を払ってきた方々です。

市長は自分がこれをしたあれをしたとは言われませんでした。市長がどのような考え方で行政をしてきたかについてお話くださいました。

しかし、市長にお仕えした方々、副市長として一緒に仕事をした人々の話、市民のことを考えての政策の話、東日本大震災のとき、地元でも津波がありそのとき、市長は停電で情報とぼしい中、どう考え行動したか等、伺うことができました。

松尾高校の元校長先生の話では、在籍していたときに、スーパーグローバルハイスクールに手を挙げようといわれ、ええーと思いながらとにかくやってみようということでエントリーしたら通過してしまったということを巧みな話術で聴かせてくれました。近くの高校の話なのでとても親近感を持ってお聞きしました。

https://cms2.chiba-c.ed.jp/matsuo-h/

案外みぢかなところに素晴らしい人がいました。しかし、出会う機会は、このようなことが無い限り私にはないなと思いました。一方的お知り合いが一人増えました。ありがとうございます。

この講演の最後に大里綜合管理(株)の合唱団と山武市役所の合唱団で2曲(群青と大地讃頌)、椎名元市長に歌をプレゼントしてお開きになりました。

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投稿者プロフィール

八木裕子
八木裕子
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私は、千葉県匝瑳市在住で、自然栽培で野菜を作っています、八木裕子です。

長いこと公務員をしていましたが、2012年3月に退職し、木村秋則自然栽培ふれあい塾で自然栽培について学び、現在もその自然栽培にこだわった農業をしています。

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