農家での実習

3月17日、18日の2日間、市内の無農薬有機栽培でパイオニアとして、志を持って現在に至っている農家さんに実習にいきました。

今回の実習はひょんなことからスタートしました。一昨年青森県で行われた自然栽培ふれあい塾での研修で出会った友達からの電話から始まりました。「近くで研修をできる農家はない」と電話がかかってきました。理由を聞くと、農業後継者育成のための補助金をうけることがきまっており、農業実習をすることが必須要件のひとつだとのことでした。幸いにも、以前人生の先輩から素晴らしい農家さんをご紹介いただいていました。そこしかないと思い、彼女に伝えました。

ぜひそこで研修を受けたいとのことで、熱田農園さんに2日間と短時間だけど受け入れてもらいました。

熱田農園さんは、無農薬、除草剤なし、肥料は完熟した堆肥(まるで黒土のよう)、もみ殻や燻炭など、自然界にあるもののみ使用して、安全性に特化し、なおかつおいしい野菜を作っています。それも40年前から。パイオニアはいつの時代にも試練にあうものです。熱田農園の熱田さんご夫妻もその例外ではありませんでした。しかし志をもって、誠実に農業をしていると信頼というものが、おのずとついてくるようです。熱田さんご夫妻をみると、それがひしひしと感じられました。

今の時期は野菜が少ないので、そんなに大きな働きはできなかった。1日目には、熱田さんが、なぜ無農薬で安全性に特化した農業をしようと思ったか、農業経営をする上で、大切にしていることなどをお聞かせいただきました。

ご夫妻は、海外からも研修生を受け入れており、その人たちを通じての国際交流もされています。また、農家でも海外に積極的にいき、見聞を広めたり楽しんだりすることをしています。農家だから〇〇ができないとか、そのような考え方は全くありません。したいことがあるのなら、それをするにはどうしたらいいかという思考です。

2日目には、宅配をする野菜の計量をさせていただきました。畑からとったばかりの野菜は新鮮そのもの、これを受け取れる消費者の人は幸せだなと思いました。

そして、何より素晴らしいと思ったのは消費者の人たちが、箱に詰めるのを手伝いにくることです。消費者と生産者のいい関係を築いてこられた夫妻に、これからの農業のあり方の一端をみました。

一緒に研修をした友人は、熱田さんご夫妻の誠実さに、農業のあり方にいたく感動していたようです。友人にとっても、いい出会いであったようで嬉しかったです。

 

投稿者プロフィール

八木裕子
八木裕子
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私は、千葉県匝瑳市在住で、自然栽培で野菜を作っています、八木裕子です。

長いこと公務員をしていましたが、2012年3月に退職し、木村秋則自然栽培ふれあい塾で自然栽培について学び、現在もその自然栽培にこだわった農業をしています。

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