伝えたいことが伝わったのだろうか?

半年先輩のBBT生Kさんから、以下のようなオファーがあり、昨日、地元の農業の一部をみてもらいました。

「ベトナムで、農業で貢献したいと思っている。ベトナムの、農家を見て感じることは、国全体で見ると米の生産高も世界的に上位なのに、農家の収入は低く、生産性が低いように感じる。付加価値をつけることもあまり上手ではないように思う。何か貢献できることがあるのではないかと思う。そのために日本の農業をしりたい。ただ、農業に関する知識はあまりもっていない。」

友人にも協力してもらいました。

私は、2点だけ伝えようとしました。

1 干潟八万石の水田を実際にみてもらうこと。

干潟八万石をみてもらい、米について、農業用水を安定的に供給することの重要性、大きな河川から引水で水が安定供給するようにしたこと。それができるまでの江戸末期から現在までのこと。実際のそれをみてもらい、水田の様子を知ってもらうこと。

参考資料
http://www.inakajin.or.jp/jigyou/tabid/264/Default.aspx?itemid=397&dispmid=601

もとは沼地であったところを、江戸時代末期、幕府の許可をえて、干拓事業があったこと。そして溜池14個をつくり、農業用水にしたこと。約200年これで農業をしてきたが、大干ばつや用水不足に見舞われることがたびたびだったこと。

昭和10年第一次県営大利根用水改良工事が始まったこと。これは野口初太郎の考えて利根川から引水して、農業用水の安定供給を測ろうとする考えて、当時としては画期的な考え方であったのだろう、多くの反対にあったこと、しかし事業が始まり昭和26年にひとまずの完成をみた。

昭和40年代、昭和26年に完成した施設が壊れてきたことにより、国営大利根土地改良事業として、更新事業を行い昭和45年~平成4年位かけての23年間で完成したこと。

平成8年から 大規模な圃場整備が始まったこと。一つの田んぼの大きさを1町歩、(1万㎡)にしていること。

農業用水は、受益者負担でかなりの金額がかかること。

2 自然栽培の畑をみてもらい、その考え方を伝えること。

木村秋則さんの提唱しているの農業栽培方法の一つである自然栽培で農作物を作っていること。土地を2年間、実農薬、無肥料、無除草剤、の状態にし、3年目からの作物を無農薬、無肥料、無除草剤で育てていること。土の中の微生物が複雑に作用してほしいため、雑草と共生していること。草の上部はとるけど、基本的に根っこは活かすようにしていること。

午後は、友人に、こだわって栽培している水田、畑を見せてもらいました。動植物に対する知識が豊富にあり、水田での生き物のこと、山々の動植物のことなど、興味深い話をしてもらいました。

今回、実際の水田、畑をみたということだけでも、だた見ているというだけよりは、いいと思っています。実際にKさんが何かをするときには、いろいろな困難が出てきて当たり前です。そのときに、もしかしたら、きょうみたものが解決のヒントになってくれるかもしれない、そんなことを思った昨日でした。

投稿者プロフィール

八木裕子
八木裕子
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私は、千葉県匝瑳市在住で、自然栽培で野菜を作っています、八木裕子です。

長いこと公務員をしていましたが、2012年3月に退職し、木村秋則自然栽培ふれあい塾で自然栽培について学び、現在もその自然栽培にこだわった農業をしています。

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